プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


謎解きブログの各ページにヒントを用意しました


いろいろな人に遊んでもらっている謎解きブログ「夜の小学校」ですが、
公開後5年近く経った今も脱出率は17%前後と低いままなので、
攻略が詰まりそうなページにヒントを用意することにしました。




謎解きをする場面の右上にある のアイコンをクリックすると
先に進むためのヒントがいくつか表示されるようになっています。


自力でクリアできた人は素晴らしい限りですが、
途中で諦めてしまった人もぜひ再挑戦してみてください。

世界中の公園で録画された1分間の動画を眺めるだけのWebサイトに癒される


oneminutepark.tv


公園を1分間撮影した動画を世界中から集め、
60秒ごとに切り替わる様子をただ眺めるだけの
Webサイト「One Minute Park」がステキだ。


ウィンドウいっぱいに表示されるところが特に素晴らしく、
魂だけいろんな町に飛ばしたような気持ちになる。

キャッシュレス決済の手数料で利益が出なくなるような店舗は経営を見直すべき


クレジットカードやQRコード決済といった
キャッシュレス手段が普及するにつれて
店舗側に課せられる決済手数料が
経営を圧迫して苦しいという声が上がるようになった。


「売り上げの3%も徴収されるために店が潰れそうだ」とか
「現金で支払ってくれる客がありがたく見える」という意見が主だが、
そもそも決済手数料も経費と見込んで経営すべきだろう。


「従業員に払う給料で利益が圧迫されて苦しい」などと愚痴れば
まず経営者としての能力が疑われるだろうが、
なぜか材料費や光熱費、家賃や決済手数料の高さを嘆いた場合だけ
経営者に同情する意見が出るのが不思議で仕方がない。


サービスや商品を提供するための経費を見越して
損益分岐点以上の売り上げが上がるよう
設計していくのがビジネスの原則であって、
経費が上がったなら再設計するしかないのだ。


新たな経費が発生するようになったなら
その中で利益が上がるよう考えるしか方法はなく、
変化した状況にうまく対応できなかった店舗は潰れるだけだ。


どんどん減っていくであろう現金派の客や
同情で通ってくれる客に頼った経営モデルは
自分が損しないために誰かに不便を強いているだけなので
結局は近いうちに行き詰まるだろう。



mclover.hateblo.jp

mclover.hateblo.jp

おにぎりはふわふわじゃなく、しっかり握って欲しい


ここ最近、テレビで見るおにぎりの紹介番組では
どの店舗でもゆるーく握ったふわふわ食感をウリにされるが、
正直、それだと茶碗に盛ったごはんと変わらないし、
食べている途中でボロボロと崩れていくのは
おにぎりである意味がまったくないと感じる。


店からすればふわふわにした方が米の消費量が抑えられるし
作るための労力も小さくで済むのだろうが、
おにぎりである以上、しっかり握って欲しいし、
あの食感と食べ応えこそおにぎりに求める魅力なのだ。


オムライスもプリンもパンケーキも柔らかいのが最近の流行りだが、
なんでもかんでもゆるゆるふわふわがいいという風潮は疑問で、
昔ながらの固い方が好きだという声も広まって欲しい。

エヴァンゲリオンに出会ったおかげで作品を公開する気持ちよさを知った

新世紀エヴァンゲリオン


話題になっているテレビアニメの噂を耳にする

新世紀エヴァンゲリオン」といえば
今でも話題に挙がる「エヴァンゲリオン」シリーズの
初代テレビアニメ版として1995年に放送されていた作品だ。


当時、高校3年生だった私にもその評判は聞こえてきたが、
致命的なことに実家ではテレビ大阪が映らず、
テレビ東京系列の話題作は軒並み見ることができなかった。


まだインターネットも普及しておらず、DVDもない時代なので
どれだけ観たくてもどうしようもなく、諦めるしかなかった。

エヴァンゲリオンとの出会い

ゲームプログラミングを勉強するために専門学校に進学した私は
同じような趣味を持つ友人たちと出会ったが、
「エヴァンゲリオン」を観ていない私の不幸を知った1人が
なんとテレビ放送を全話録画したビデオテープを
貸してくれることになった。


私は歓喜し、ぶっ通しで観た。衝撃だった。


後ろ向きな主人公、無口で無愛想なヒロイン、
有線で電源が供給されるロボット、
魅力的なアクションシーン、斬新な演出、
重要な登場人物の死、謎に包まれた世界観。


何度も見返し、各場面を目に焼き付けていった。
大量に販売されていた考察本も読み漁った。


テレビ放送終了後も劇場版が公開されるなど
その人気はまだまだ衰えそうにない雰囲気だった。

WindowsAPIの学習から着想を得る

すっかりエヴァにハマった私だったが、
同時にプログラミングの勉強にものめり込み、
その中で「WindowsAPI」というものを学んだ。


WindowsAPIとはパソコンの情報を取得・設定できる命令のことで、
たとえばマウスカーソルの座標を調べたり
ウィンドウの位置の変更したりできる。


とある友人からWindowsAPIの一覧資料を共有してもらったので
自分の知らない命令の多彩さに驚きながら眺めていたのだが、
その中に「GetSystemPowerStatus」という命令を見つけた。


GetSystemPowerStatus:
 システムの電源状態を取得します。
 システムがAC電源とDC電源のどちらで動作しているか、
 バッテリーが現在充電されているかどうか、
 バッテリーの寿命がどれくらい残っているか、
 バッテリー 節約機能がオンかオフかを示します。


私の通っていた専門学校では
学生それぞれが自分のノートパソコンを使うスタイルだったため、
特にバッテリーの残量や充電には日常的に関わる。
そういったハードウェア的な情報も
命令を使って取得できることに刺激を受けた。


そのときに思い出したのが
「エヴァンゲリオン」の中の一場面だ。


それまでのロボットものと異なり、
エヴァンゲリオンは電源コードをぶら下げながら戦い、
それが切断されると内部バッテリーに切り替わる。




エネルギー切れまでの残り時間を表すメーターは印象的で、
オープニング映像の中にも登場する。


ノートパソコンも同様にバッテリーを内蔵しており、
しかも先ほどのWindowsAPIによって
充電中かどうかとバッテリー残量が調べられる。


それならこのエヴァンゲリオンのメーターを
そのまま再現したソフトが作れるんじゃないだろうか。
それが「エヴァメーター」をひらめいた瞬間だった。

メーターの見た目を再現する

まずは見た目を真似るため、
「エヴァンゲリオン」を全話見返しながら
メーター登場シーンをひとつひとつチェックし、
それをもとにデジタル数字や点灯部分の画像を描き、
大きさやレイアウトを似せながら作った。




当時の私が学習していた中で
Windows上で動作するソフトが作れるプログラミング言語は
Visual Basicだけだったので、色や仕様に制限があったが
可能な範囲でなるべく再現していった。


ノートパソコンが充電中かどうかに合わせて
右端の「内部」「外部」という表示が切り替わる様子は
まさにエヴァンゲリオンそのままで嬉しかった。

残り駆動時間の計算方法に悩む

もうひとつ考えないといけないのは
バッテリーの残り時間の計算だ。


WindowsAPIを使って取得できるバッテリー残量は
0~100%の単純な数値であり、
パソコンが駆動できる時間を表しているわけではない。
しかしここはぜひエヴァンゲリオンらしく再現したい。


そこで一定時間おきにバッテリー残量を調べて
減少したバッテリー量と経過時間から
残量がゼロになるまでの予測時間を計算することにした。


しかしパソコンは処理負荷によって
急激にバッテリーが減ることがあるため、
直近の変化だけを調べると誤差が大きくなる。


そのあたりの調整がなかなかに難しく、
授業中に何度も電源コードを抜き差ししながら
納得のいく結果が出るまで計算方法を見直した。


また、エヴァンゲリオンは5分間しか動けないが
パソコンは数時間は動作するので
作中の「分・秒・ミリ秒」というケタを1つずつ上げて
「時・分・秒」で表記することにした。

アニメの再現だけでなく実用性も重視

毎日テストプレイを繰り返している中で
バッテリーの残り予測時間だけだと割と不便で、
単純な残量も確認したいことがわかった。




そこでメーターの下部を拡張して
バッテリー残量が一目でわかるようにした。
アニメ上の表現とは食い違ってしまうが、
バッテリーメーターとしてはこちらの方が便利だ。


この段階でやれることはすべてやり尽くしたので
「エヴァメーター」と名付けて完成とした。
私が20歳だったWindows95の時代である。


それまでも授業で習った内容を使って
こまごまとした実験プログラムを大量に作っていたが、
Windows上で動作するソフトを
きちんと完成させたのはこれが初めてだった。
(ちなみに「実用マウスカーソル」も当時描いたものだ)

担任の先生が広めてくれる

エヴァメーターは自分でも割と気に入っていたが、
使っている様子を見かけた当時の担任の先生が
同様にエヴァンゲリオン好きで非常に評価してくれた。


単に社交辞令で褒めてくれたわけではなく、
学習成果の一例として別のクラスでも紹介してくれたようで、
専門学校では交友範囲が狭かったにもかかわらず、
全然知らない学生が私の作ったソフトを
使ってくれているという不思議な快感を味わった。

人生初のインターネット公開

さらに数日後、その先生から
「インターネットで公開してみないか」と持ちかけられた。


1997年当時はネット環境がある家庭もまだまだ少なく、
放課後に学校の実習室でちょっとWebサイトを見るぐらいだったので、
「インターネットで公開」というものがどんな感じで
どうやったらそれができるのかまったくわからなかった。


でも「誰かに使ってもらえるのは嬉しい」という感覚だけはあったため、
先生にデータを渡して公開をお願いした。
(今思い返すと完全に丸投げしたのは申し訳ない限りだ)


それが具体的にどこにどんな風に公開されたのかはわからないのだが、
先生から「誰でもダウンロードできる状態になったよ」
「使っている人から感想が届いたよ」という報告を聞くたびに
自分の作った作品が少しずつ有名になっていく気持ちよさを感じた。


また、他の人に使ってもらう以上、
説明書やアップデート情報なども
きちんと整備する必要があることを学んだ。

コンテンツを発信していく制作者になる

専門学校卒業から1年ほど経ち、
それまで眺めるだけだったWebサイトを
自分でも作ってみることにした


さらに2年後にはタイピングゲーム「喰人王」を作り、
初めて自力でインターネットに公開。
そこから「フロントライン」、「バーガーメーカー」、
ウゴツール」、「ネイビーミッション」、「まるっとおみ透視」と
立て続けに作品を作って公開していった。


それなりに人気を呼んでも無料での公開を続けたのは
専門学校時代に感じた
「たくさんの人が使ってくれるのは嬉しい」という想いを
なるべく叶えたかったからだ。

セルフリメイクを機に見た目を改善する

規模の大きなゲーム開発を続けたこともあり、
息抜き代わりに小規模なソフトが作れないか考えたときに
ふと専門学校時代に作ったエヴァメーターを思い出した。


初めて人に使ってもらった作品ということで思い入れがあったのと
「29歳になった今の知識と技術なら
もう少しうまく作れるかも」と気持ちが湧き、
企画だけを引き継いで完全にゼロから開発してみることにした。




初代エヴァメーターでもっとも悔やまれたのが
メーターの向きが再現できなかったことである。
アニメで映るこのナナメ向きの見た目は非常に印象的で
カッコよさに一役買っているのは間違いない。




今回はなんとかこれを実現してみようと
アニメの画面に重ね合わせながら画像を描いてみた。
いざ作ってみるとわかったが、
遠近法の関係で奥の方の数字は微妙に小さく、
ケタごとに画像を全部用意するしかなくて大変だった。




色の制約もなくなったため、アニメ同様に
オレンジをベースにした色調に変更した。


ナナメ向きを再現するにはまだ不十分で、
通常、Windows上で動作するソフトは
長方形のウィンドウが基本だが、
このエヴァメーターは独特な形状をしている。


普通の長方形ウィンドウとは異なる複雑な形を再現するためには
透明部分と不透明部分をピクセル単位で定義する必要があり、
これが割と利用機会の少ない特殊な処理なので
その方法がなかなかわからず苦労した。

実用性を高める時計モードを新規追加


エヴァメーターはバッテリーの残り駆動時間を表示するものだが、
電源アダプターをつなぎっぱなしのパソコンだと
アニメ同様に「8:88:88」になってしまい、
得られる情報がなくて役に立たない。


そこで新たに「時計モード」を用意することにした。




残り駆動時間の部分に時刻を表示し、
「内部」「外部」で午前か午後かを判別、
同時にバッテリー残量も確認できる仕様を考えた。
12時間制で時刻が表現できるよう、
アニメでは存在しない10の位も表示されるようにした。




さらに、エヴァメーターの向こう側に
ウィンドウが隠れて不便なことがあるので
マウスカーソルが近づくと透明になる機能も追加した。

自分自身でよく使っているソフト


mclover.hateblo.jp


リメイク版のエヴァメーターは2006年7月に公開したが、
Windows標準の時計よりも遥かに見やすく、
私自身が普段パソコンを使うときに重宝している。


「今さらエヴァは古いかな」とも思っていたのだが、
リメイク版を作った1年後に「新劇場版:序」が公開されたりして
エヴァンゲリオン人気の息の長さに驚いている。


単なる時計ソフトと言われればそれまでだが、
いざ使ってみると意外と便利なので、ぜひ試してみて欲しい。

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